少し前にTwitter(X)で話題になった(と私は思っている)「DNSの浸透」というワード。
たまたま本屋で手に取った著書でも解説があったので、
備忘録がてら書き留めようと思います。
- DNSの浸透について理解できる
- Webサイト管理のに役立つ著書を知れる
購入した著書
『Webサイト管理のきほん
- Webサイト管理にまつわる「業務」と「技術」の基本知識がこれ1冊でわかる!』
[著]谷口 元紀
https://amzn.asia/d/4ahVqLY (アフィじゃないよ)
「DNSの浸透」が話題に
2023年7月末ごろ、上記のようなGMOサポートとユーザ間のやりとりがあり、
「DNSの浸透期間」というワードが使用されました。
リプライでは主に「弊社でも制御できないものとなりますため」という文言が火種になっており、
加えて「浸透」というワードチョイスも違和感があると指摘されていました。
DNSの浸透とは
上記ツイートのリプライで、
JPRSの解説資料を共有している方がいらっしゃいました。
https://jprs.jp/tech/material/iw2011-lunch-L1-01.pdf
曰く、
・DNSの浸透とは、DNS設定の変更がインターネット上に伝播する事象のこと
・DNSの浸透期間のイメージとしては
「新しいデータが浸透する期間」ではなく、「古いデータが消滅するまでの期間」
・古いデータが消滅するまでの期間は「TTL」という設定値で管理している
とのこと。
また『Webサイト管理のきほん』では以下のように述べられています。
いつ反映されるかが不正確な「浸透」という言葉よりは、
Webサイト管理の基本 – [著] 谷口元紀
設定されたTTLの時間が経過すれば切り替わる「反映」という言葉のほうが
適していると言えるでしょう。
要するに、DNSの設定(レコード)はTTLで指定した期間保持されるのですが、
そのTTLの値が大きすぎると古いデータが長く残ってしまい、不都合が生じるということですね。
著書では上記の説明に加えて、インターネット上のDNSサーバの仕組み、
例えば権威サーバやキャッシュサーバなどについてわかりやすく図解されていましたので、
詳しく知りたい方はぜひお手に取ってみてはいかがでしょう。